ハヤシユウ(@884yuu)です。「カフェちゃん オリジナルサウンドトラック」発売から、早いもので半年ほど経ちました。みなさんお手にとっていただけたでしょうか。おかげさまでプレスした800枚分、ほぼ完売しているようでありがたい限りです!!
今回はずっと書く書く、と言っていたカフェちゃんサウンドトラックの裏話をお届けしたいと思います。興味のある人がいれば、最後までどうぞお付き合いください。サウンドトラックを聞きながら見ていただくと、よりカフェちゃんの音楽を楽しめるかもしれません。
ライナーノーツについて
はじめに、各曲のライナーノーツ(解説)を抜き出してみます。どれもユーモラスに書いたつもりなので、音楽と、コーヒーと一緒に味わってほしい部分であります。ここは注目!という部分にマーカー+補足の説明も書いてみます。
1.カフェちゃんのテーマ
もはや作品のメインテーマと言ってもいい、カフェちゃんのテーマです。できるだけシンプルに覚えやすく、かつ単調にならないように心がけました。実はこの曲に使われているモチーフが他のキャラクターのテーマでも登場します。
▶「モチーフ」というメロディーのかけらを、少しずつアレンジして各楽曲で用いています。詳しくは後述。
2.ティーちゃんのテーマ
カフェちゃんとならんで作品のメインキャラとなるティーちゃんのテーマです。カフェちゃんのテーマは朝っぽい感じ、ティーちゃんのテーマはアフタヌーンっぽい感じを目指しました。午○の紅茶とは関係ありません。
▶西洋風な感じでのアレンジ。
3.緑ちゃんのテーマ
緑茶の和風テイスト、作品のポップテイストを融合させるのが難しかったですが、可愛い作品に仕上がりました。中間部の落ち着いたパートでは、百合妄想の好きな緑ちゃんのほわほわした可愛さも現れています。
▶和風×ポップな感じでのアレンジ。
4.青ちゃんのテーマ
打って変わって、こちらは中華とポップの融合を目指した楽曲です。カフェちゃん大好き青ちゃんのテーマには、思いっきりカフェちゃんのテーマが入っています。これはやりすぎたので、簡単に気づくと思います。
▶こてこて中華なアレンジ。
5.ココアちゃんのテーマ
一聴するとかっこいいのだけど、よくよく聞いてみるとダサいかもしれない、ココアちゃんの厨二病を説明するかのようなテーマです。ここまでの5つのテーマには冒頭カフェちゃんのモチーフが紛れています。
▶ファンク風のアレンジ。この曲だけドラムとベースがイケイケサウンドです。
6.いつものブレークタイム
ちょっと力の抜けたような、ほのぼのした日常を表すのにぴったりなBGMです。カフェブレのキャラクターは基本的にそんな感じ(失礼)だと思うので、けっこうよく使われる楽曲です。
▶この曲はモチーフを使ってないですが、カフェちゃんの世界観を大事に制作してみました。
7.オシャレなブレークタイム
ボケ無し、エロ無しで、真面目にコーヒーの知識を説明してくれそうな、オシャレなテーマ(実際にそんな場面はない)。楽曲の方も割りと真面目にオシャレな疾走感を目指しました。
▶冒頭のモチーフを爽やか・スピーディにアレンジ。
8.ブレークタイムどころじゃない!
基本的に、作品内では優雅にブレークタイムを過ごせません。そんなときに活躍する(?)、ドタバタしたBGMです。カフェブレのキャラクターは基本的にそんな感じ(失礼)だと思うので、けっこうよく使われる楽曲です(二回目)。
▶サントラの中の変化球です。一番アニメっぽいと言えばアニメっぽい楽曲。
9.ブラックコーヒーはいかが
夜のオシャレなブレークタイムをイメージしたBGMです。作品BGMは基本的にかわいくポップな感じに仕上げていますが、その中ではジャズ寄りな音楽。渋くてカッコイイやつです。
▶ピアノのフレーズがカッコイイのですが、実はベースが主役の楽曲です。
10.しっとりブレークタイム
夜、寝る前にしっとりとブレークタイムできそうなBGM。土曜日の21時、ピアノの置いてあるバーで酒を呑むときにも合いそうです。カフェちゃんのテーマのアレンジでもあり、パロディでもあるかもしれません。
▶勘の良い人は気付いたかもしれませんが、あえてここでは何も書きません。
11.まったりブレークタイム
こちらはお昼のゆっくりとしたブレークタイムをイメージしたBGMです。ソウルやR&B風のオシャレな音使いをしています。ここにもカフェちゃんモチーフがちょっぴり使われています。
▶全体的に統一感をもたせつつも、ポップス寄り、ジャズ寄り、ソウル寄りなど、曲調の使い分けをしています。
12.わいわいブレークタイム
明るく、楽しい場面の曲。キャラクターたちが楽しそうに会話をしながらブレークタイムを過ごしているような雰囲気のBGMです。ベース、ギター、ベル、フルートそれぞれのフレーズが異なり、会話のようになっています。よね。
▶それぞれの楽器にメロディーがあり、絡み合うことで、会話のような組み立てにしています。
13.茶の湯のこころ
緑ちゃんのテーマ、その2のようなBGM。テーマよりは落ち着いていて、より和風のテイストを押し出した楽曲です。主に茶の湯のこころ(妄想)が捗りそうな場面で流れます。
▶緑ちゃんの茶柱のテーマ。純和風にすると綾鷹になっちゃうので、こちらもポップ成分を混ぜてあります。
14.夜の相手は
カフェちゃんのテーマ、その2のようなBGM。コーヒーを飲むと眠れなくなるのは・・・と誘惑されているような、エロい感じを目指しました。エロを曲で表すの難しい。エロとは。作ってるうちに哲学的になってきました。
▶基本的には、落ち着いた大人のジャズっぽい感じ。トレモロギターやビブラフォンの「揺れ」で、エロさを表現。
15.urban city cafe
サントラ書きおろしのボーナストラックです。単純に自分の作りたい楽曲を欲に任せて作りました。気に入っていただけると幸いです。曲名が長いので、略してUCCと呼んでください。
▶言わずもがな、カフェちゃんシリーズにコーヒーの知識を投入してくださっている、UCC様の文字をパクっ(尊敬の意を込めて)パロった楽曲です。urbanもcityも都会的な、という意味ですが、オシャレな街で流れてそうなカフェミュージックを目指しました。カフェちゃんのテーマのアレンジとなっています。
モチーフについて
ある作品において、主役になる短いメロディーのことをモチーフと呼びます。このモチーフを展開(いろいろな形に変化)させて、楽曲を作り上げるという手法を、カフェちゃんの作品で使っています。

最初の「ミーミーミレソシ〜♪」というのがモチーフです。後半2小説もこのモチーフを展開させて出来上がったメロディーなのです。ライナーノーツにも書いたように、青ちゃんのテーマにも同じフレーズを用いています。

調は異なりますが、カフェちゃんの調に直すと、「ミーミーミレラミ〜♪」というフレーズになっています。(拍子記号忘れましたが、3/4です。)

ティーちゃんのテーマに比べると、よりアレンジされた形での採用ですが、モチーフの形を残しています。

よりアレンジが複雑になっていますが、音の上下関係や、長さに関して、モチーフのフレーズを意識しています。ここを見つけられた人は作曲脳を持っていますね!ちょっとこじつけっぽいくらいのフレーズですが。笑
他にも楽曲の様々なところでこのモチーフを発展させたフレーズを使っていますので、気になる方はぜひまた聴きこんでみてください。
まだCDを持っていない人へ
ここからは少し宣伝となりますが、まだCDを持っていない人へ朗報です!ほぼ売り切れとなっているサントラCDですが、自分のBASEのサイトでまだ購入できます。DL版は1,080円(税込)、パッケージ版は1,620円(税込・送料込)です。
さらに、twitterのフォロワーが1,000人を超えたら最終曲をフリーDLにする予定です!
カフェちゃんとブレークタイムについて
最後になりますが、作品についても少しだけ紹介させていただきます。
ポルリンさんによる、コーヒー擬人化の作品です。かわいい個性的な擬人化キャラクターたちが、飲み物の知識を紹介してくれます。
コーヒーを擬人化した女の子・カフェちゃんをはじめとした、飲み物を擬人化した女の子たちがそれぞれの飲み物に関する知識を披露する。擬人化された女の子同士のやりとりも見どころの一つ。
ポルリンさんのtwitter:@porurin0
(当記事、及び販売サイトは「カフェちゃんとブレークタイム」作家のポルリン様に許可を頂いて掲載しています)