フリーBGM #114 「ザコ敵ブルース」ブルースの進行dim7コードを絡める

フリーBGM #114 「ザコ敵ブルース」を公開しました。

コミカルな場面に使えそうなブルース風のBGMです。強がっている、憎めない、ザコキャラのテーマを想定して制作しました。

試聴・DLリンク

フリーBGM素材 『ザコ敵ブルース』 試聴ページ|フリーBGM DOVA-SYNDROME

編曲Tips

ブルース進行 + dim7コード

ザコ敵ブルースは、ブルースと名付けたとおり、ブルースのコード進行によって構成されています。作曲をかじっている人やバンドをやっている人なら知っているかもしれませんね。12小説区切りで、セブンスコードばかり使う有名な進行です。パターンはいくつかありますが、代表的なものを以下に示しておきます。

(key = C の場合)

C7 | C7 | C7 | C7

F7 | F7 | C7 | C7

G7 | F7 | C7 | G7

ブルース進行はその使い方によって、洗練されたかっこよさも、泥臭いコテコテなダサい感じも、表現することができます。

ザコ敵ブルースでは言うまでもなく後者のダサさを表現したのですが、上記のコード進行に「dim7」のコードを絡めるという小技を使いました。これによってイレギュラーな半音の動きがより多くなり、よりブルースの色を強く出しています。

以下は、ザコ敵ブルース前半部分の進行です。

C7 Cdim7 | C7 | C7 Cdim7 | C7

F7 Fdim7 | F7 | C7 Cdim7 | C7

G7 Gdim7 | F7 Fdim7 | C7 Cdim7 | C7

実は、ブルースにおけるdim7コードはなかなか相性が良くて、ブルースでよく用いられるスケール「ブルーノートスケール」と、コードの構成音を見てみるとそれが納得できます。

ブルース解説

ブルースに特有の「♭3」「♭5」「♭7」の音のうち、ディミニッシュは「♭3」「♭5」を含むコードなのです。このコードを上手く絡めることによってブルースっぽさを強調し、前述の「コテコテなダサい感じ」をより強く表現することができます。通常、ただのセブンスコードの上でもこの「♭3」「♭5」という音を使うことによってブルースの味を出せますが、今回はコード進行もあえてそちらに寄せる、ということを試してみました。

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