フリーBGM #120「風のワルツ」さりげない民族音階とジャズ・ワルツ

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編曲Tips

スウィング・ワルツ

ワルツといえば3拍子の楽曲で、主に「ズンチャッチャ」というリズムの楽曲を思い浮かべます。一拍目(強拍)にベース、二拍目、三拍目(弱拍)にコードが鳴るパターンです。

今回制作したのは、スウィング・ワルツとでもいいましょうか、少しジャズのエッセンスがはいったワルツで、跳ねるようなリズムを使っています。これにより、ワルツ特有のゆったりした踊りの雰囲気ではなく、爽快さ・スピード感の増した楽曲に仕上がっています。

 

さりげないドリアン・スケール

中間部では、風といえば、なんかRPGっぽさもあるよね!という安易な考えから、民族的なテイストを盛り込みました。

「Dm▶G7」から、「Em▶A7」に部分転調する部分ですね。動画で言うと1:17〜のあたり。

Em▶A7の部分ではEドリアン・スケールという、単純なマイナー・スケールより癖のあるスケールを使っています。また、後ろのストリングスでその響きをより強固にしています。

音名で書くと、「ミ / ファ♯ / ソ / ラ / シ / ド♯ / レ / ミ」となります。第六音が、マイナースケールより半音高いですね。

他にも、Fm9に移行する前のG7においては「ソ / ラ♭ / シ♭ / ド / レ / ミ♭ / ファ / ソ」の音が並ぶ、Gフリジアンスケールを用いています。これにより、後続のコード(Fm9)へスムーズに音を繋げることができます。

 

シンプルの中の壮大さ

楽器や構成自体はシンプルな楽曲ですが、壮大な感じを出すために工夫した点があります。

それは、「ダイナミクス(音量差)の大きさ」と「上下運動」です。

ダイナミクスについては、曲の波形を見てもらうと一目瞭然です。楽器の数でも音量を変えることができますが、どちらかというと音の強弱自体で、曲の強弱を出すことを意識しました。

風のワルツ_波形

上下運動については、ある音を半音ないしスケール、あるいは特定の数音に沿って、一定方向へ向かわせる、という意味で用いました。わかりやすいものでは、ピアノの鍵盤を滑らせるグリッサンド奏法があります。

1:46付近のストリングスのかけ下がり、2:01秒付近のストリングスのかけ上がり。

2:47-2:51付近では、ストリングスの半音階かけ上がりと、ピアノの白鍵グリッサンドを併用して山を作っています。

風のワルツ_ピアノロール

 

 

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著者プロフィール

Yuta Kobayashi

「ハヤシユウ」名義で活動しています。

作編曲家。1993年長岡市生まれ、現在は新潟市と長岡市のハイブリッド居住生活。かわいくてポップな音楽を作っています。

2015年からは不定期でライブ活動も行っています。 音楽メディア「NIIGATA MUSIC POST」運営。 将来は新潟に音楽図書室・ライブハウスを作ることが目標。

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